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ノートPC冷却台を作ろう

気温が上がってくるとPCファンが回りやすくなりますよね。
ノートPCはなかなか冷却が難しいのでアルミ製でファン付きのこんなPC台が市販されたりしています。
どうしたらPCの熱を効率良く放出出来るのでしょうか?
材料・道具 : 銅板、アルミサッシ材、スポンジ、アルミテープ、金はさみ

  1. どこが熱くなっているか調べる
  2. PCを裏返して熱くなっている部分を探します。
    大抵は換気口に囲まれている部分が熱くなっていると思います。
    このPCでは赤丸で囲まれた部分が特に熱くなっていました。
    その部分が平らだったのでそこに溜まった熱を逃がす事にします。
    (他に熱くなっている部分は電池とハードディスクの部分でした)

  3. 熱の伝導と放熱

  4. PCからの熱を銅板に伝え、そこからアルミサッシで放熱することにします。
    銅は熱伝導率が良く、アルミは放熱性に優れている金属です。
    銅板はぴったりサイズの物を発見したのでそのまま使う事にし、
    アルミサッシを金バサミで適当な長さにカットします。
    続いて銅板とアルミを密着させる為にアルミテープで貼り付けます。
    (熱伝導を良くするシリコングリスは今回は使いませんでした)
    (他に熱くなっている部分は電池とハードディスクの部分でした、手元に無かったので)

  5. アルミを浮かせる

  6. アルミから空気中に放熱するために、スポンジを貼り付けて下面との隙間を作ります。
    手前との高さをあわせるためにPCの前の部分に高さを合わせるための厚めのスポンジを貼ります。
    (今回は机の方に貼りました)

  7. 完成
  8. 出来上がったPC冷却台にPCを乗せてみました。
    PCの熱くなっている部分にぴったりと密着しているのを確認します。


    今回はPC冷却台の前面にアルミを取り付けませんでした。
    それはケーキなどについてくる冷却ゲルパックでの冷却も試したかったからです。
    それも実験してみるつもりです。

  9. データ1 5/30
  10. データを取ってみました。温度データ取得に使用させてもらったソフトはこちらです。
    CPUとHDDの温度を測る事が出来ます。 wmpファイルを再生し負荷を与えて、PC台無しと有りの温度変化を調べました。

         CPU  HDD  
    PC台無し 60℃ 41℃  (再生開始10分後にファン回転開始)
    PC台有り 65℃ 43℃  (再生開始 8分後にファン回転開始)

    あれ?温度が上がってる・・・どうして??
    PC台を取り外して触って見ると銅板全体が熱くなっていました。
    どうやら、銅板に伝わった熱がPC前面に伝わってしまい筐体の内部に戻ってしまったようです。
    よく考えてみたら、そりゃそうだ。何の為に銅板を使ったことやら・・・これに対する対策を練ります。

  11. 対策 5/31

  12. 早速、以下の様な対策を施しました。
    銅板に接する部分は熱源の部分のみにし、銅板をPC外に出しそこにアルミフィンを取り付け放熱する。
    空気の流れを考慮して銅板を斜めに曲げてみました。
    アルミサッシが余っていたので両面に取り付けました。これで少しは効果があるでしょうか?
    早速データを取ってみました。

         CPU  HDD  
    PC台改  60℃ 41℃  (再生開始20分後にファン回転開始)

    10分間ファンの回転時間を延長する事に成功!
    銅板の根元の温度が40℃、曲げた根元の部分が39℃、銅板の端が35℃でしたので
    銅によって熱が伝わり、アルミフィンによって放熱されていることが分かります。
    筐体のプラスティックを挟まずに直接熱源に銅板を接触させればより効果が上がると思います

あとは空気の流れをいかに上手く作る事が出来るかが改良のポイントでしょうか?
空冷効果の向上とゲルによる冷却効果について更に調べていきたいと思っています。


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