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アワビで象嵌細工をしてみよう

アワビの殻がきれいだったのでこれを使って象嵌細工をしてみようと思います。
(アワビの中身はにんにくバター焼きにして食べました)
ナイフは刃物産地である関市のナイフ職人さんから友人を通して頂いたものです。
道具 : 型紙・金ノコ・彫刻刀・セラミックやすり・耐水ペーパー(#100#240#400#800)
     エポキシ接着剤

  1. 象嵌について調べる
  2. 象嵌細工とは、色々な素材を母材に埋め込む装飾手法の一つです。
    似た細工として「螺鈿」細工というものもあります。
    この様な細工の詳細についてはこちらをご覧ください。
    象嵌・インレイについて
    螺鈿について
    今回はナイフの柄(黒檀)にアワビの貝殻を埋め込んでみようと思います。
    貝殻の大きさが限られているのでワンポイント程度になると思います。

  3. 貝殻のカット 5/28

  4. デザインが決まったので早速貝殻を鉄ノコを使って切り出して行きます。
    柄に貼った物と同じ型紙を貝殻のなるべく平らで光沢の良い部分にに貼り付けます
    まずは「耳」の部分が邪魔なので切り落とします。
    次に加工がしやすいように大雑把に切り分けます。

    型紙に沿って切り抜きます。(この時、裏の部分をグラインダーで削っておけば良かったと後で気付きました)
    ここまでで2時間位かかりました・・意外と硬かった・・

  5. 柄を彫りこむ 5/28

  6. はめ込む部品が出来たので、彫刻刀を使って型紙に沿って彫りこんでいきます。
    貝殻の表面がフラットでないので少し貝殻が出るくらいの深さまで彫ります。
    貝殻と柄をすり合わせて行きます。柄の穴より貝殻の輪郭の方が目立つのであくまでも柄の方を削ります。


  7. 貝殻と柄を接着する 5/28

  8. 硬い素材同士を接着するのには、二液型のエポキシ系接着剤が最適です。
    たっぷりと柄に塗り、貝殻を置きます。少し位の隙間は接着剤で埋めます。
    5分硬化型なのですが念の為一晩固まるのを待ってから、研磨作業に移ります。


  9. 研ぎ出し 5/29

  10. エポキシ系接着剤が硬化した後、柄から飛び出している部分の貝殻を研ぎ出します。
    ヤスリで大まかに削り、その後耐水ペーパーで#100から順番に研いでいきます。
    #400位から目詰まりしやすくなるので水研ぎにした方が効率良く、貝殻にも傷がつきません。

  11. 完成 5/29

  12. #800まで研ぐとかなり光沢が出ると思います。
    その後、ワックス等をかけて光沢を出してもいいかもしれません。

  13. 裏面完成 失敗 5/31

  14. 裏面の象嵌細工に最初に切り出した貝殻の耳の部分を使用して、
    少し凸っぱった感じに仕上げてみましたが見事に失敗しました。
    もう一度木グリップを替えて作り直そうかな・・凸仕上げは難しいですね

以外と貝殻が硬くて切り出しに結構手間が掛かりました。
最初に貝殻の裏をある程度までグラインダーで削ったほうが効率良く作業出来ると思います。
今回は貝殻から切り出しましたが、東急ハンズなどで紙状にスライスされた貝殻も売っていますので、
それならカッター等で簡単に加工することが出来ます。(螺鈿細工は紙状の物を使います)


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